「売上データを分析したいけど、関数が思い出せない…」
「VLOOKUPとINDEX関数、どっちがいいんだっけ?」
──そんなとき、ChatGPTを“Excelの同僚”にしてしまえば、分析のスピードが一気に変わります。
この記事では、ChatGPTにExcelの分析式を考えさせる実践的な方法を、現場目線で解説します。
初心者でもすぐ試せるプロンプト付きで、データ集計・条件抽出・自動レポート化まで一気に効率化できます。
✅ この記事でわかること
- ChatGPTに正確な分析式を作らせるプロンプト設計
- 現場でよく使う分析パターン3選(売上・商品・顧客)
- AIとExcelを連携させる実践ワークフロー
1. ChatGPTでExcel式を作らせる基本の考え方
ChatGPTは、自然言語からExcel関数や数式を生成できます。
ただし「どんなデータ構造か」「何を求めたいか」を明確に伝えないと、的外れな式が出ることもあります。
まずは、次の3要素を意識して質問しましょう。
① 入力データの構造(列名・データの内容)
② 求めたい結果(合計・平均・条件抽出など)
③ 出力の形式(セル範囲 or 関数 or 数式)
💬 基本プロンプト例
あなたはExcelの専門家です。
下記のデータがあります:
| 商品 | 売上 | 担当者 |
| A | 50000 | 佐藤 |
| B | 70000 | 鈴木 |
| A | 40000 | 田中 |
商品ごとの売上合計を求めるExcel関数を教えてください。
このように表構造と目的を明示するだけで、ChatGPTはすぐに=SUMIF(A:A,"A",B:B)のような正確な式を返してくれます。

2. よく使う分析パターン3選
① 売上集計(SUMIF・SUMIFS)
条件付き集計の定番。
ChatGPTに「地域別」「担当者別」などを指定するだけで、複数条件の式を一発生成できます。
例:
地域が「東京」、商品が「A」の場合の売上合計を求めたい
👉 ChatGPT出力:=SUMIFS(C:C, A:A, "東京", B:B, "A")
また、「条件を変えて分析したい」と伝えれば、ChatGPTが複数式を並べて提案してくれます。
② 商品ランキング(RANK関数+FILTER)
Excel 365 以降なら、ChatGPTはRANK.EQとFILTERを組み合わせた動的ランキングを教えてくれます。
「商品別に売上上位5件を抽出したい」と伝えると、
=FILTER(A2:C100, RANK.EQ(C2:C100, C2:C100)<=5)のように自動生成。
動的スプレッドシートを使う人にはかなりの時短になります。
③ 顧客分析(COUNTIF・UNIQUE)
顧客数やリピート率などの定義は曖昧になりがちですが、ChatGPTに「“重複を除いた顧客数”を求めたい」と自然文で伝えると、=COUNTA(UNIQUE(A2:A100)) のように目的に応じた式を返してくれます。
このように分析の意図を日本語で書くだけで数式が出てくるのが、ChatGPTの最大の強みです。
3. ChatGPT × Excel の連携ワークフロー
現場で効率よく使うには、「質問→式コピー→検証」の流れをテンプレ化すると便利です。
💡おすすめフロー
- ChatGPTで関数案を生成
- Excel上で動作確認(エラー時は「#VALUE!」の意味も聞く)
- ChatGPTに修正版を依頼
- 最終的な式をテンプレート化
💬 応用プロンプト例(自社用にカスタマイズ)
あなたは経理部のExcel担当者です。
月別の売上データ(A列:月、B列:金額)から、
1〜3月の平均売上を求める式を作ってください。
また、翌月の予測売上を「前年比105%」で計算する式も提示してください。
ChatGPTは、このように「役割」や「背景」を指定すると、より実務的な式を提案してくれます。

4. AIで“分析作業”を自動化する考え方
Excelでの分析作業は、「式を覚える」よりも「ロジックを考える」力が重要です。
ChatGPTが計算ロジックを代行してくれることで、あなたはデータの読み解きや意思決定に集中できます。
同じように、メール対応やマニュアル作成もAIに任せることで大きく効率化できます👇
5. まとめ:ChatGPTはExcel分析の「外注先」になる
- ChatGPTは、関数を“記憶”するのではなく“生成”するツール
- 日本語で目的を伝えるだけで、正しい数式を提案してくれる
- エラーが出ても「なぜ動かない?」と聞けばすぐ修正案がもらえる
ChatGPTを正しく使えば、分析作業にかかる時間を半分以下にできます。
もう「関数が覚えられない」ことで悩む必要はありません。
💡この記事が役立った方へ
ChatGPTを業務に取り入れるための実践テンプレートを
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現場でそのまま使えるAIプロンプトや自動化の仕組みを紹介しています。


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