── スキマ時間を「即データ化」して、あとから探せる仕組みを作る
1. 「書かない日報」を作る時代へ
営業・在宅・チームリーダー問わず、「日報が続かない」という声は多いです。
理由はシンプルで、書く時間が取れないから。
では、「書かずに残す」仕組みを作れたらどうでしょうか。
そこで使えるのが、AI音声入力 × 自動整理ワークフローです。
スマホでしゃべるだけで、AIが自動で文字起こし・要約・分類まで行ってくれます。
2. スマホ音声入力 × ChatGPTを組み合わせる
まず、音声入力の基本構成は以下の3ステップです。
① 音声を文字に変換(録音アプリ or 音声入力機能)
② ChatGPTに送信して要約・整理させる
③ NotionやGoogleスプレッドシートなどに自動記録
これを手動で行ってもよいですが、できれば自動化したいところです。
たとえば以下のように組み合わせると、ほぼ“ワンタップ完結”になります。
- 音声入力:Googleレコーダー、Notta、Speechyなど
- AI処理:ChatGPT(要約・分類・整形)
- 保存先:Notion、Googleスプレッドシート、または自分のLINEメモアカウント
この流れをZapierやMakeでつなぐことで、「音声→要約→日報保存」まで自動処理できます。

3. ChatGPTに渡すプロンプト例
ChatGPTに送るプロンプトは、整理の粒度によって変わります。
たとえば以下のように設定しておくと、実務向けにきれいにまとまります。
あなたは日報整理アシスタントです。以下の音声文字起こしをもとに、
①日付、②作業内容、③課題・気づき、④翌日アクション
に整理してMarkdown形式でまとめてください。
このテンプレートを「メモアプリのショートカット」や「Zapier経由のChatGPTステップ」に登録しておけば、毎回同じフォーマットで日報が生成されます。
4. Notionやスプレッドシートでの自動整理
ChatGPTの出力結果をNotionに自動で送る場合は、
以下のような形で整理しておくと後から検索・分析もしやすくなります。
| 日付 | 内容 | 課題・気づき | 翌日アクション |
|---|---|---|---|
| 2025/10/14 | 顧客A対応、商品説明動画更新 | 顧客理解に時間がかかる | 提案書テンプレ更新 |
ZapierやMakeで「ChatGPTの出力 → Notionデータベース追加」を設定すれば、音声から直接この表が更新されます。
これにより、“話すだけで蓄積される日報”が実現できます。

5. 実際の使い方例
- 営業担当者:外出先で「今日の商談まとめ」を1分話すだけで、自動で日報化。
- マネージャー:部下の日報をNotionで一括確認、AI要約で要点だけ把握。
- 個人事業主:日々の作業メモをAIが「経理」「制作」「連絡待ち」などに分類。
「ChatGPTでメール返信テンプレートを自動生成する仕組み」でも触れたように、
AIを“聞き役”として活用することで、業務記録は驚くほど効率化できます。
📄 関連記事:
6. 音声入力に向いているAIアプリ5選(2025年版)
| アプリ名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| Notta | 高精度文字起こし+ChatGPT連携 | 無料〜月1,200円 |
| Googleレコーダー | Pixel限定。自動文字起こし・要約機能付き | 無料 |
| Whisper Memo | OpenAIのWhisper音声モデル使用。精度◎ | 無料(英語UI) |
| Speechy | iPhone向けシンプル録音→文字起こし | 1,200円買い切り |
| LINE Clova Note | LINE経由でメモ送信&文字起こし | 無料 |
7. 忙しい人ほどAI音声入力を使うべき理由
AI音声入力の最大の利点は「入力コストの低さ」です。
手書きもタイピングも不要で、思いついた瞬間に残せます。
そしてAIが自動で「日報」や「会議記録」などに変換してくれる。
つまり、「思考の断片」を残すだけで「仕事の履歴」が積み上がっていくのです。
これは、毎日の生産性だけでなく、ナレッジ共有文化を育てる一歩にもなります。
まとめ:しゃべるだけで、記録はAIが整える時代
AI音声入力の自動整理は、慣れると手放せなくなります。
毎日15秒の音声を積み重ねるだけで、あなたの仕事ログが資産化されていく。
次のステップとしては、これらのデータを自動要約・ダッシュボード化する仕組みを加えること。
その方法は、次回記事「AI×Notionで情報を自動整理するワークフロー」で詳しく紹介します。
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