「Excelをもっと効率化したいけれど、マクロやVBAは難しそうで敬遠してきた」——そんな方に朗報です。今や AIを使えば、自然な言葉で指示するだけでマクロコードを生成 してくれます。この記事では、初心者でも取り組めるステップをわかりやすく解説していきます。
1. Excelマクロとは?初心者でも理解できる基礎
- マクロの役割:繰り返し作業を自動化する「命令の記録」
- 使われる言語:VBA(Visual Basic for Applications)
- よくある活用例
- データのコピー・貼り付けの自動化
- 毎月の定型レポート作成
- シート間での情報集約
従来は「VBAのコードを書く」ことが必須でしたが、AIがあれば文章で指示してコード化できます。
👉 詳しくは以前の記事「AI × Excelで作る自動集計ダッシュボード入門」も参考にしてください。
2. まずは環境を整える
AIでマクロを作るには、以下の環境があれば十分です。
- Excel(Microsoft 365 推奨)
- ChatGPTなどのAIツール(無料プランでもOKだが、コード生成量が多いと有料版が便利)
- VBAを実行できる環境(Excel標準搭載なので追加インストール不要)
※社内規定によってはAI利用やマクロ実行に制限がある場合があるため、事前に確認しましょう。
3. AIに「どう聞くか」がポイント
AIに依頼するときは、以下のように 具体的な指示 を出すことが成功のコツです。
悪い例
「マクロを作って」
良い例
「Excelで、A列のデータをB列にコピーし、1行ごとに日付を追加するVBAマクロを作成してください」
このように「どのシートで」「どんな操作を」「どんな順番で」行いたいかを文章化すると、すぐに実用レベルのコードが得られます。
4. 実際のプロンプト例
AIに投げるプロンプト(指示文)のサンプルを紹介します。
Excel VBAマクロを書いてください。
条件:
- シート名「売上データ」
- A列に商品名、B列に売上金額が入っている
- それを別シート「集計」に転記し、売上金額の合計を表示する
👉 このように具体的に依頼すれば、ほぼコピペで動くコードが返ってきます。

5. 出力されたマクロをExcelで動かす方法
- Excelで Alt + F11 を押してVBAエディタを開く
- 「挿入」→「標準モジュール」を選択
- AIが生成したコードを貼り付ける
- VBAエディタを閉じ、Excelに戻る
- Alt + F8 でマクロ一覧を開き、実行!
最初はエラーが出ることもありますが、その場合はコードと一緒に「エラー内容」をAIに伝えれば修正提案を返してくれます。
6. よくある失敗と対処法
- 「オブジェクトが見つかりません」エラー
→ シート名やセル範囲が実際と違っている可能性あり。AIに「実際のシート構成」を伝えて修正依頼。 - 動作が遅い
→ ループ処理を効率化するコードに変更してもらう。 - 思った通りに動かない
→ 「この部分をこう動かしたい」と具体的に修正依頼を繰り返す。
👉 失敗を恐れず、AIを“家庭教師”のように活用するのがポイントです。

7. 実務で役立つマクロのAI生成アイデア
- 毎日の売上データを自動で集計
- 特定フォルダ内のCSVを一括でExcelに取り込み
- 社員別にシートを分けて保存
- グラフ作成やレポート出力をワンクリック化
👉 関連記事「もう迷わない!AIでタスク管理を最適化する実践テクニック10選」でも触れましたが、タスク効率化と組み合わせると効果大です。
8. まとめ
- マクロは「繰り返し作業を自動化する仕組み」
- AIに具体的な指示を出すだけで、初心者でもマクロが書ける
- エラーや修正もAIに任せればスムーズ
- 実務で活用すれば「毎日の定型作業」を一気に短縮できる
「コードは書けないから…」と諦める時代は終わりました。
AIを相棒に、あなたも今日からExcelマクロの自動化を始めてみませんか?
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